糸井 偉業挑む!セでも盗塁王  来季達成なら55年ぶり「また鍛えて」

[ 2016年11月29日 07:30 ]

「NPB AWARDS 2016 supported by リポビタンD」 ( 2016年11月28日 )

パ・リーグ盗塁王のトロフィーを手にする糸井
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 プロ野球の今季タイトル獲得選手らを表彰する「NPB AWARDS 2016」が28日に東京都内のホテルで開かれ、オリックスから国内フリーエージェント(FA)権を行使して阪神へ移籍した糸井嘉男外野手(35)が史上2人目の快挙に挑む決意を明かした。今季はオリックスでパ・リーグ盗塁王とベストナインを獲得。セ・リーグでも盗塁への強い意欲を堅持し、実現すれば来季で55年ぶりとなる「両リーグ盗塁王」を狙う意気込みを示した。

 筋骨隆々ながら均整の取れたスタイル。長い手足。超一流選手が集う晴れ舞台でも、スーツ姿の糸井の肉体はひときわ目立っていた。今季は82年の阪急・福本、93年・大石と並ぶ史上最年長の35歳で盗塁王を獲得。それも53盗塁という驚異的な数字を残した秘けつを壇上で聞かれ、超人はニヤリと笑った。

 「非常にうれしい賞。若い人に負けないようにと思って頑張っているんで。セ・リーグに移りますけど、また新しい挑戦をしていきたい」

 悲願のタイトルの一つだった。首位打者や最高出塁の獲得経験はあっても、コンスタントに30前後を記録しながら盗塁王にはあと一歩届かなかった。それがベテランと呼ばれる年齢となった今季は過去33盗塁だった自己最高を大幅に更新。西武・金子と同時受賞でも、壁を一気に突き破った。

 「やっぱり次の塁をどんどん狙っていくというのはチームにとって大事なんで、良かったです」

 過去に日本球界でセ・パ両リーグで盗塁王を獲得した選手は56、57年に阪急、62年に中日で受賞した河野旭輝(故人)一人しかいない。来季は55年ぶりの偉業に挑む年となる。単純比較はできないが、今季のセ・リーグ盗塁王はヤクルト・山田で30個。年齢とともに衰えるどころか進化を遂げている糸井の快足なら完全に手が届く数字だ。投手の癖や捕手の肩の強さなど現時点では情報の少ないセのバッテリーとの対決に向けても「超人節」で自信を明かした。

 「その分また鍛えて走って自主トレします! それ(癖の研究)はそれなりに…、やっぱり、洞察力です! そんなに簡単なことじゃないんで、1試合1試合しっかりとやっていきたい」

 具体的な目標数を聞かれると「いや今年、結構走ったんで。何個とは言えないですけど」と笑わせた。ただ、選ばれた者だけが出席できる「NPB AWARDS」には来年も出る気満々だ。

 「もちろん、それはあります。ハッピーやから。ここに来れて」

 ベストナイン表彰ではトロフィーを思わず落として会場をどよめかせる天然ぶり?も発揮。とにかく何をやっても規格外だ。50年以上も誰もやっていない両リーグ盗塁王だけでなく、タフィ・ローズ(近鉄、巨人、オリックス)以来史上2人目の“3球団ベストナイン”の期待も膨らむ。猛虎の糸井はどんな称号を引っ提げて来年の壇上に立つのか。今から楽しみだ。  (山添 晴治)

 ≪来季達成なら55年ぶり2人目≫糸井は今季35歳シーズンで盗塁王に輝き、82年福本豊(阪急)、93年大石大二郎(近鉄)に並ぶ同タイトルのプロ野球最年長受賞記録を樹立。来季阪神で盗塁王なら、36歳シーズンの単独最年長記録に加え、62年河野旭輝(中)以来55年ぶり2人目のセ・パ両リーグ受賞となる。なおシーズン盗塁王が翌年他球団でプレーするのは、52年に63盗塁した金山次郎(松竹→広)以来で、金山は53年も58個で盗塁王。糸井は64年ぶり2人目の所属2球団連続受賞の期待もかかる。

 ≪今季セ最多は山田(ヤ)の30盗塁≫今季糸井の53盗塁に対して、セの最多は山田(ヤ)の30盗塁。来季も糸井が50盗塁以上なら05年赤星憲広(神)の60盗塁以来12年ぶりの大台になる。

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