阪神・藤浪 同じ高卒4年目・誠也斬る!真っ向勝負で圧倒する

[ 2016年6月23日 05:55 ]

藤浪はキャッチボールで調整する

 リーグ戦再開初戦となる、24日の首位広島戦(マツダ)に先発が確実な阪神・藤浪が、絶好調の鈴木もいる強力打線を封じての首位叩きへ闘志を燃やした。

 「調子の良いバッターの前に走者をためないこと。勝てる投球をできるように」

 要警戒の打者は言うまでもない。2試合連続サヨナラ弾を含む3試合連続決勝アーチで交流戦を豪快に締めた鈴木だ。14年に2打席対戦し無安打1奪三振。「鈴木うんぬんではなく、ポイントゲッターの前に(走者を)ためないように」と特別な意識は口にしなかったが、同じ高卒4年目で急成長を遂げている若鯉との真っ向勝負に燃えないわけがない。田中、菊池、丸と上位打線に名を連ねるクセ者たちを確実に打ち取り、鈴木も圧倒してみせる。

 前回17日のソフトバンク戦(甲子園)では左足を踏み出した後の間合いを作ることを意識して6回2失点と好投。「真っすぐでしっかり押し込めた。それを続けられるように」。パ・リーグ最強打線との対戦は、同じく重量級の赤ヘル打線と対峙する上で確かな手応えとなったはず。この日は甲子園球場での指名練習に参加し、ブルペン投球などで汗を流した。

 快挙にも花を添える。自身の登板試合で福留が、あと2本に迫る日米通算2000安打に到達する可能性があり「凄い記録なんで、勝って、気分良く試合を終われるように頑張りたい」と強い使命感も言葉にした。

 「上位にいる方が間違いなく良いんですが、セ・リーグに関しては(首位と下位チームのゲーム差は)あてにならない。(相手が)連敗して(自軍の)勝ちが込んだら簡単にひっくり返せると思っている」

 首位と7・5ゲーム差の4位からリスタートを切る猛虎の逆襲劇は、藤浪の快投から始まる。 (遠藤 礼)

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2016年6月23日のニュース