金本監督、鬼宣言「チンタラしていたら、初日でもご苦労さん」

[ 2016年1月23日 06:55 ]

合同コーチ会議に参加した金本監督

 キャンプは「超厳格」だ。金本監督が、選手の状態次第では初日からでも1、2軍の入れ替えを断行する考えを示した。

 「入れ替えは(やるなら)早い段階から。『お前、何やっていたんだ』と明らかにそういう風にチンタラしていたら、それはもう初日からでもありえる。『ご苦労さん、もう一回調整してきなさい』と。それは、選手も分かっていると思う」

 かつて、これほど厳しいサバイバルがあっただろうか。1、2軍の人選以外にも初日の練習メニューを話し合い、初日からトレーニングメニューを課すことが決定。それが第一関門となる。

 「初日にいきなりトレーニングをやらせて『筋肉痛です』というのはね…。去年、全員集合させて、わざわざ言っているわけだから。それをして来ないということは、例えばキャッチボールしてきていないというのと一緒。そこは厳しくいきます」。準備不足や気合不足な点があれば、初日に即刻、安芸へ送還―という事態もありえるわけだ。

 1、2軍の当落線上にいる若手は初日を乗り越えてもウカウカしている暇はない。第2クール初日の6日からは実戦形式を開始。初の対外試合となる16日の楽天との練習試合(宜野座)までに紅白戦を数試合行う方針で、随時ふるいにかけられる。「このオフ、何をやっていたんだというような選手は正直、早い段階からもう、『どうぞ(下へ)』となる」。若虎たちに息つく暇を与えることなく、アピールを求める構えだ。

 「キャンプは非常に楽しみですね。開幕は非常に怖いですけど」。指揮官が理想とするのは、自分たちが選定した1軍メンバーのキャンプ完走。だが、現実はそうもいかない。チーム力強化のためにも、心を鬼にして、地獄キャンプを張る。(惟任 貴信)

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2016年1月23日のニュース