西武・高橋光 来年6・24凱旋先発を熱望 田辺監督も前向き

[ 2015年12月28日 05:30 ]

群馬県の上毛新聞敷島球場で行われた野球教室で子どもたちの前で投球を披露する西武・高橋光

 凱旋登板が早くも内定した。西武の高橋光成投手(18)が27日、群馬県前橋市の上毛新聞敷島球場で行われた野球教室に参加。来年6月24日には西武が同球場で4年ぶりに主催するロッテ戦が組まれており、群馬出身の右腕はご当地先発を希望した。田辺徳雄監督(49)もアシストする構えだ。

 真冬の寒さでも心は熱く燃えている。県内から集まった約250人の小学生と触れ合った高橋光は最後のあいさつで「来年の6月24日にここで投げられるように頑張ります」と希望。これを受けて田辺監督も「タイミングが合えば投げさせたい」と前向きに話した。

 前橋育英から入団して1年目の今季は首脳陣の「じっくり育てたい」という方針もあり、開幕は2軍。8月に1軍昇格し、5勝(2敗)を挙げた。来季目標に掲げる「開幕ローテーション入り」を果たせば、約3カ月後の「凱旋試合」はローテーションを死守するモチベーションにもなる。

 他の投手には不慣れな地方球場も、高橋光にとっては「庭」だ。全国優勝を果たした高2夏は、同球場で行われた群馬大会決勝で東農大二を4安打完封し、打撃でも本塁打を放った。「この球場には、いい思い出しかない」と目を輝かせる。

 将来のエース候補は「まだまだ制球力とスタミナがない」と先発枠を手にするための課題も把握している。向上心と郷土愛で、2016年も飛躍を狙う。 (山田 忠範)

 ▽上毛敷島球場 群馬県前橋市にある野球場で、正式名称は敷島公園野球場。1932年開場。プロ野球は西武が不定期に開催し、2011年5月には、巨人が56年ぶりとなる主催試合。13、14年にも1試合ずつ開催された。08年からBCリーグ・群馬も使用する。09年に地元紙の上毛新聞が施設命名権を取得し、現愛称となった。両翼99・1メートル、中堅122メートル。

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