阪神ドラ2坂本 キャンプ1軍スタート 競争で“日替わり”女房解消を

[ 2015年12月28日 05:30 ]

1軍キャンプスタートが濃厚な坂本

 阪神がドラフト2位・坂本誠志郎捕手(22=明大)を来春キャンプで1軍スタートさせる方針を固めたことが分かった。球団関係者が「梅野とはタイプも違うし、キャンプは1軍になるだろう」と抜てき理由を明かした。

 現時点で来季のレギュラー捕手は空席となっており、期待のルーキーを最大のライバルとなる梅野らと激しく競わせる構えだ。

 1年目に7本塁打をマークするなど強打が売りの梅野とは対照的に、大学日本代表でも主将を務めた坂本はインサイドワークなど高い守備力が最大の持ち味。全くタイプの異なる2人が来春の沖縄宜野座で火花を散らすことが濃厚になった。

 経験値を重要視される捕手部門ながらプロ1年目からチャンスは十分にある。正妻不在はチームが近年抱える課題で、今季も藤浪には鶴岡、岩田には梅野、メッセンジャーには藤井など投手との相性を考慮した日替わり捕手を余儀なくされた。その一翼を担った藤井は既に現役を引退。金本監督も「シーズン100試合の先発マスク」を基準に定めるなど主戦捕手の確立をテーマに掲げる。

 新首脳陣で臨む来季の捕手陣はベテランの鶴岡、中堅の清水、小宮山らも含めた横一線の競争となり、誰が勝ってもおかしくない。1軍キャンプに参加する坂本もその候補に加わった。新人捕手が猛アピールに成功すれば、指揮官の掲げる「超変革」も一気に進む。
 (遠藤 礼)

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2015年12月28日のニュース