ヤク上田“正真正銘ヒーロー”V打で堅首 初先発で山井討ち

[ 2015年4月23日 05:30 ]

<中・ヤ>セーブを挙げたバーネット(中央)を迎える真中監督(左)と石山

セ・リーグ ヤクルト4-1中日

(4月22日 ナゴヤD)
 敵地の空気が一変した。山井の前に、6回1死まで一人の走者も出せなかったヤクルト打線。しかし大引の四球を機に同点に追いつき、なおも二、三塁で今季初先発の上田が燃えた。2球で追い込まれるもフォークをファウルで粘り、6球目の直球を中前へ。決勝の2点適時打となった。

 「チャンスをいただいたので勝利に貢献しようと思った。何とかバットに当てる気持ちで食らいついていきました」

 広いナゴヤドーム。俊足で守備範囲の広さを買われて「2番・右翼」に抜てきされた。打撃だけではない。6回には二盗に成功。守備では0―1の5回1死一、二塁からエルナンデスの右中間への大きな当たりをランニングキャッチするなど再三投手を助けた。

 試合後は開口一番「きょうは僕がヒーローでしょう?」と笑った。19日のDeNA戦(神宮)で延長12回に三塁へのゴロが敵失を呼び劇勝。お立ち台で「エラーですけど僕がヒーローでいいんですか?」と発言し「“僕がヒーローでいいんですか?”Tシャツ」が緊急発売された。この日も大きな歓声を浴びた上田は、正真正銘の首位キープに貢献したヒーローだった。

 ▼ヤクルト・真中監督(上田について)起用に応えてくれた。まだまだチャンスがあります。

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