バレ逮捕問題 長期化も 容疑否認で事実関係争う可能性

[ 2014年1月16日 05:30 ]

12年6月8日、試合後に娘を抱き、笑顔を見せていたバレンティン、カーラ夫人だが…

 夫人に対する監禁、暴行容疑でウラディミール・バレンティン容疑者(29)が12日(日本時間13日)に米フロリダ州で逮捕された問題で、ヤクルトの奥村政之編成部国際担当次長(46)は15日、情報収集のため緊急渡米した。

 事態の早期収束へ、球団の動きは迅速だった。この日の朝までバレンティン容疑者の代理人を通して情報収集を行っていたが、担当者の派遣を即決。現地に到着次第、バレンティン容疑者の弁護士、本人との接触を図って早急な事実確認を行う。出発を前に取材に応じた奥村氏は、「球団としては状況をいち早く確認し、キャンプに間に合うようにという希望を持ってこれから向かう」と説明。衣笠剛球団社長兼オーナー代行(64)も「現地に行って現状を把握して、最善というか、それに対応するものを彼にやってほしい」と期待した。

 バレンティン容疑者は現地で行われた審理でカーラ夫人(32)を監禁、暴行した容疑を否認。保釈申請をする一方で、逮捕には誤解があるとして、事実関係を争う可能性も示しているという。また、フロリダ州では米国内でも家庭内暴力に関して刑罰が重く、暴行の程度によっては1カ月から最大1年の懲役となる可能性もある。奥村氏は渡米前に「起訴まで至るかどうかというところが大きな焦点になる。話し合いでそういう事態にならないで解決されるのが望ましい」と話したが、問題が長期化し、2月1日のキャンプインに間に合わない可能性も出てきた。

続きを表示

2014年1月16日のニュース