広瀬 法大時代に3冠王獲得もプロの壁 護摩行でメンタル強化

[ 2013年4月27日 06:00 ]

<広・中>ヒーローとなった広島・広瀬はファンの声援にバンザイして応える

セ・リーグ 広島3-2中日

(4月26日 マツダ)
 【広島・広瀬という男】

 法大時代に3冠王を獲得し、鳴り物入りで00年に入団したが、芽が出ない時期が続いた。そんな中、契機となったのは06年だ。「メンタル面を強化するため」に金本、新井らの修行で有名だった鹿児島・最福寺を訪ね、護摩行を敢行。メンタル面の強化に着手した。さらに動作解析の専門家、手塚一志氏に弟子入り。スイングの軌道を見てもらうなど、心技両面で少しずつ改良を加えてきた。

 10年には打率3割をマークし、守備でもリーグ最多の10補殺でゴールデングラブを獲得。昨夏には2軍落ちも経験したが、佐伯鶴城の先輩・野村監督から「プレー以外の態度や発言を考えて行動しろ」と助言されて以降は、たとえ試合に出られなくとも前向きな発言をするようになった。

 ▼山中正竹・元法大監督(広瀬の大学時代の恩師)おめでとう。歴史に残る記録を残せるなんて私もうれしい。チャンスをつかみかけたところでケガばかりしてきたけど、今年はしっかりやってくれるでしょう。

 ▼山本一義氏(現野球解説者、自身の球団記録を更新した広瀬に)後輩がやってくれてうれしかった。4番としてチャンスにも強い。今は最高潮じゃないか。

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2013年4月27日のニュース