藤井11年ぶり完投勝利「不甲斐ない記録止められてよかった」

[ 2013年4月27日 21:32 ]

<D・神>3回2死西岡を三直に打ち取り両手を広げる藤井

セ・リーグ DeNA9―1阪神

(4月27日 横浜)
 DeNAの先発・藤井が6安打1失点でヤクルト時代の2002年5月29日の巨人戦(神宮)以来11年ぶりの完投勝利で今季2勝目。チームの連敗を4で止めた。

 「みんなを信じて投げるだけでした。(序盤から援護があり)本当に頼もしく思いましたよ」。大量リードにベテラン左腕が本領発揮した。テンポのいい投球で阪神打線を手玉に取った。この試合、最初のピンチとなった1死満塁では、新井を空振り三振、続く新井良を浅い右飛に打ち取って無失点。8回に1点を失ったものの、最後までマウンドに立ち続けた。

 11年ぶりの“快挙”も、藤井自身にとってはプロ野球記録でもある107試合連続完投なしという「不甲斐ない記録」であり、「みんなのお陰で止めることが出来てよかった」と笑う。それでも今季初の完投勝利の意味は大きい。中畑監督は「勲章ものだよ」と絶賛。「やっと、いい投手がでてきたね」と満足そうだった。

 「ゴールデンウィークを何とか楽しいいい時間にしたい。盛り上がっていきましょう!」お立ち台からファンに呼び掛けた藤井。完全復活したベテラン左腕がベイスターズを勢いづかせる。

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