野村 新人王!セ初の連続防御率1点台狙う!

[ 2012年11月21日 06:00 ]

新人王を獲得し、来季の目標を色紙に書き込んだ野村

広島・野村&ロッテ益田が新人王

 喜びは一瞬。心はすでに来季へ向いていた。野村は広島投手としては97年の沢崎俊和(現2軍投手コーチ)以来の新人王に輝いた。それでも「選ばれたのはうれしいが、悔しいシーズンだった。来季の目標は今年の成績を上回ることです」と冷静に振り返った。

 喜びは一瞬。心はすでに来季へ向いていた。野村は広島投手としては97年の沢崎俊和(現2軍投手コーチ)以来の新人王に輝いた。それでも「選ばれたのはうれしいが、悔しいシーズンだった。来季の目標は今年の成績を上回ることです」と冷静に振り返った。

 開幕から即戦力の評価通りの活躍を見せた。新人離れした制球力を武器に9勝を挙げ、防御率は同僚の前田健の1・53に次ぐリーグ2位の1・98をマークした。「自分の長所のコントロールは1年間、出すことができたと思う」と胸を張った。

 一方で後半戦は2勝8敗と失速した。特にクライマックスシリーズ(CS)進出争いが佳境に入った終盤に5連敗を喫し、確実視されていた2桁勝利を逃した。「チームが大事な時に勝てなかった。体力面がついてこなかった。もう一回、体をつくり直したい。体があって初めて技がある」と課題を挙げることも忘れなかった。

 この日、来季の目標として色紙に「必ずCS」と記した。セ・リーグでは史上初となる新人から2年連続で防御率1点台を目指す右腕は、「マエケン(前田健)さんの背中を追って、今年の経験、知識をいいものに変えていきたい。そうすれば、自分もチームもいい成績でいける」。1年目でチームの主力となった自覚をのぞかせた。

 ≪防御率1点台の新人は堀内以来46年ぶり≫野村(広)は今季防御率リーグ2位の1.98。2リーグ制後の新人投手で防御率1点台は、66年堀内(巨=1.39)以来46年ぶり7人目、広島では初の快挙になった。過去6人のうち、2年目も防御率1点台を続けたのは57年稲尾(西鉄)だけ。野村が来季1点台なら56年ぶり2人目、セでは初めてになる。また、広島で防御率1点台を2度記録したのは54、55年長谷川と88、89年大野しかおらず、野村は来季チーム3人目を狙う。

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2012年11月21日のニュース