落合監督 第一印象は「ああ、こいつら練習してないんだ」

[ 2011年10月19日 08:14 ]

落合監督と信子夫人

落合監督&信子夫人“ぶっちゃけ対談”(4)

 ――原点は就任1年目、04年春季キャンプ初日の紅白戦では。

 博満 「最初は8年もやるなんて思ってなかった。2年契約と言われて、“それじゃ何も変えられません”と3年にしてもらった。その3年の中でどうやって勝てるチームにするかしか考えてなかったよ。でも、初めて秋季練習(03年)見たとき“ああ、こいつら練習してないんだ”と思った。だから“2月1日には紅白戦ができるようにしてこいよ”と言ったんだ。全ての始まりはそこからだ」

 信子 「みんなが指揮官の気迫に乗っかったんでしょ。やらなきゃ取り残されるってね」

 博満 「オレも驚かされたけどね。2月1日に140何キロの球を放るとは思ってもいなかった。でも、原点はそこだよ」

 信子 「キャンプでもみんな練習したよね」

 博満 「“中日のキャンプってのはバッティングセンターか?”とよく言われたよ。振れないんだから、振らなきゃしようがないだろ。でも、結局はその積み重ねなんだ。だから“これだけ練習したんだから負けたくねえ”となる。それが最後に心の支えになるんだ。昔から、練習はウソをつかない、というのはそういうことだと思うよ」

 ――選手のことは決して悪く言わなかった。

 博満 「これは8年間、守った。オレが選手の時、外にいろいろ書かれて嫌な思いをしたからな。これは選手との約束。周りは不思議でしようがないみたいだけどな」

 信子 「選手の成長を見守ってたもんね。愛情をかけてきた結果がこの連覇だと思う」

 博満 「選手には“オレを抜いたら褒めてやる”と言っていた。つまり“一生褒められることはないよ”ってことだ。ハッハッハッ。でも、今回は褒めてやる。素晴らしい!」

 ――選手はこの8年間で勝利と敗北の両方を知った。

 博満 「とにかく、チームを強くする、結果を出すというオーナーとの最初の約束は、自分なりに果たせたと思う」

 信子 「そうよ。今度、あんたがオーナーに頭をなでてもらいなよ」

 博満 「選手に負ける悔しさと、勝つ喜びを両方味わってもらえたってのが一番。負ける悔しさも嫌ってほど味わってもらった。でも、勝たなきゃ悔しさは出てこないんだ。8年のうち4回優勝したけど、4回は逃した。その悔しさがあるから、喜びは倍増する。喜びがあるからこそ悔しさも分かる。ウチは両方味わっているから。これは彼らの将来にとって物凄くプラスになる。指導者になったにしてもな」」

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