大一番で乱調…金子千“1毛差の悪夢”に号泣!

[ 2011年10月19日 06:00 ]

<オ・ソ>6回2死満塁、山崎に2点適時打を浴び悔しがる金子千

パ・リーグ オリックス1-4ソフトバンク

(10月18日 京セラD)
 勝率わずか1毛差。オリックスが、負けさえしなければCSに進出できた144戦目で、悔やみきれない敗戦を喫した。試合終了直後は、誰も一塁ベンチから立ち上がれない。先発のエース金子千は、人目もはばからず大粒の涙を流した。

 「1年で一番大切な試合でふがいない投球をしてしまい、情けないですし、チーム、ファンの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 1点を追う6回の投球が勝負を分けた。2死二、三塁から満塁策で敬遠。しかし9番・山崎に低めの変化球をはじき返され、手痛い2点目の中前打となった。岡田監督も「山崎に打たれるとは思わなかった」と誤算に挙げた。4回にバルディリスの18号ソロが飛び出したものの、反撃はこの1点だけ。わずか4安打で本拠地のファンを落胆させた。

 土壇場で競り負けた要因を岡田監督は「本当の力がなかった。悔しいけど、誰が悪いとかじゃなく何かが足りなかった。1年間の悪い面が出た。監督をはじめコーチ陣がフォローできなかった。首脳陣の責任だ」と振り返った。就任2年目の今季は5月17日時点で最大借金10から9月27日には貯金6まで盛り返したが、10月は13戦で3勝。好不調の波が激しかった。

 チームとしては、前回CSに進出した08年以来3年ぶりとなる勝ち越し。「また一つ、楽しみを来年に残させてもらった」と指揮官。1毛差に泣いた悔しさを無駄にはしない。

 ▼オリックス・平野(最多ホールドポイントのタイトルを獲得)良かったけど、最後チームが負けたので。僕も悪いところがあった。来年もこれくらい投げて勝てるようにしたい。

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