斎藤、42歳の来季もメジャー!目標は95マイル

[ 2011年10月19日 06:00 ]

報道陣の質問に答えるブルワーズの斎藤隆投手

 ブルワーズの斎藤隆投手(41)が17日(日本時間18日)、来季もメジャーでプレーすることを誓った。リーグ優勝決定シリーズ敗退から一夜明け、ロッカー整理を行った右腕は「なんともいえない魅力がここにはある。昔の42歳は相当おじさんだったけど、まだちょっといけるかなと思っている。戦える体をつくるのは大変だが、必ずつくりたい」と語った。

 42歳となる来季目標は95マイル(約153キロ)の復活。今年の最速は94マイル(約151キロ)だった。「もう一度95マイルが投げられるよう筋力をつけたい。体が壊れるかリスクもあるがチャレンジしたい」。今季は、ツーシームやフォークを交えて投球の幅が出た。原点の直球を磨くことで、さらにレベルアップできると信じている。

 ブ軍のダグ・メルビンGMは「セットアッパーとして十分やれる」と評価。斎藤に再契約オファーを出す可能性は高い。ポストシーズン6戦連続無失点の活躍で、他球団も守護神不在のマーリンズなど複数球団が獲得に乗り出すのは確実な状況とあって、斎藤は「(ブ軍に)残る可能性は今のところ半々くらい」と話していた。

 今後はワールドシリーズでのテレビ解説、代理人との打ち合わせを行い今月末に帰国する。
 
 ≪日本人3人目7年目突入≫斎藤が来季メジャーでプレーすれば自身7年目。日本人投手では野茂英雄(主にドジャース)の12年、長谷川滋利(主にマリナーズ)の9年に次ぐ記録だ。すでに日本人投手のメジャー最年長登板記録を持っている斎藤は、来年2月で42歳。日本球界の最年長登板記録は浜崎真二(阪急=1950年)の49歳だが、42歳以上で最多登板は09年・工藤(横浜=46歳)の46試合。40試合以上は07年・41試合に投げた小宮山(ロッテ=42歳)の2人しかいない。

 ▽40代の剛球投手 日本球界で40代の剛球投手といえば、40歳で145キロをマークしていたといわれる元ロッテの村田兆治がいる。だが、大リーグでは42歳の投手が95マイル(約153キロ)以上を計測することは珍しくない。89年にノーラン・ライアン(レンジャーズ)が剛球主体の投球で16勝、301奪三振をマーク。05年はランディ・ジョンソン(ヤンキース)、06年はロジャー・クレメンス(アストロズ)も150キロを超える速球で活躍していた。

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2011年10月19日のニュース