6失策に12失点…ボロボロ守備に野村監督呆れ顔

[ 2011年3月12日 06:00 ]

オープン戦 広島6-12巨人

(マツダ)
 もはや怒りを通り越していた。大守乱が原因となっての敗戦に野村監督は苦笑いだった。

 「問題外。ホームゲームですから。集中力がないのか、慢心していたのか…。投手の足を引っ張るような守備をした」

 計6失策で大量12失点。守備に力点を置くチームに、あってはならない敗戦だった。

 守備の乱れが連鎖した。2点リードの3回無死一塁から、東出、バリントンの連続失策を元に3点を献上。7回には梵(2)、東出、トレーシーと1イニング4個の失策を重ね、一挙6点を失った。「ウチのチームにとってあそこ(守備)が崩れるとね…。守り切って際どいところを勝っていかないといけないのに」

 昨季ゴールデングラブ賞の梵、守備に定評のある東出の二遊間コンビがそれぞれ2失策。名手だけに、指揮官も首をひねるだけだった。

 試合後、居残りでの守備練習が2人を待ち受けていた。約70分間、ノックを受け続けた梵は「しゃべれません。ホント…」と大粒の汗。東出も肩で息を吸ってロッカールームへ引き揚げた。開幕を目前に気の緩みは許さない。それは名手であっても例外ではない。

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2011年3月12日のニュース