“ロッテに獲られないかな…”高浜の注目度UPで思わぬ悩み

[ 2011年2月23日 09:20 ]

この中でプロテクト選手は何人?赤丸急上昇の高浜(右から2人目)はプロテクト外確実で真弓監督(左)も思わぬ悩みを抱えることに…

 うれしいはずの若手の台頭が、心配のタネとなってしまった。阪神・高浜卓也内野手(21)が安芸キャンプで21日までに行われた紅白戦でのアピールを受け、2軍から22日に1軍へ昇格。3試合で9打数6安打という打棒を見せつけたことで、球団首脳からはロッテからFA移籍した小林宏投手(32)の人的補償対象となるのでは…との危惧が持ち上がった。

 「状況が変わってきた。(ロッテに)獲られないかな…」。球団首脳は悩みを明かした。28人の選手をプロテクトした名簿は既にロッテに提出済み。同名簿は最高機密で表に出されることはないが、これまで両すね痛の影響などで1軍出場経験がない高浜のプロテクト外は確実だ。金銭による補償という選択肢もある一方で、ロッテは不動の遊撃手・西岡が大リーグのツインズに移籍。同ポジションの後継者を探しているだけに、高いポテンシャルを秘めるプロ4年目の21歳に注目しはじめてもおかしくない。

 1軍の練習に合流した高浜は「緊張したしまだまだです」と話しながらも、全体練習後もマシン打撃などで汗を流した。オープン戦は27日のオリックス戦(春野)のスタメンが濃厚で、最低でも3月6日の横浜戦(倉敷)あたりまではチャンスが与えられる方針。ロッテへの補償期限は小林宏との契約完了が公示された1月28日の40日後、3月8日。結果を求める首脳陣だが、アピールがさらにロッテ側の興味を引くならもどかしい。

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2011年2月23日のニュース