元ヤクルト投手 クラブチームで5年ぶり現役復帰

[ 2011年2月23日 15:14 ]

 元プロ野球・ヤクルト投手で、引退後はBCリーグの新潟アルビレックス・ベースボールクラブ(アルビBC)で投手コーチを務めた本間忠氏(33)が現役復帰することになった。

 同氏はアルビBC退団後、昨年から新潟市の出身クラブチーム、野田サンダーズ投手コーチに就任した。今季は選手兼任として登録するもので、3月5日の県硬式野球連盟総会に登録メンバーを提出する。

 ヤクルトに在籍した06年以来、5年ぶりに本間氏が公式戦のマウンドに戻ってくる。肩痛が原因でプロ球界引退を余儀なくされた。「肩の状態は変わっていない」が、アルビBCコーチ時代に打撃投手を買って出て主力打者をきりきり舞いさせた“投球術”は衰えていない。

 投手陣が不足しているチーム事情もあり、短いイニングなら十分な戦力になる。「投げろと言われれば。ちょっとでも貢献できれば」。古巣からの要請に“男気”で応えた。

 現在は登板に備えて、体全体のケアとトレーニングに励むが、古傷を抱えるだけに「力いっぱい投げるのは無理」と話す。とはいえ、プロでの修羅場を経験しているだけに、「ここぞの場面では、燃えるでしょうね」と意気込んだ。

 もっとも、自身が前面に出るつもりはない。98年から遠ざかっている全日本クラブ選手権にしても「当時、若手の僕が頑張ったように、今も若手が出てきてくれないと。仮に僕で勝っても、チームとしてはどうなのかなと思う。いいものを持っているピッチャーはいる。聞きにくれば何でも教えますよ」。コーチの目も忘れなかった。

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2011年2月23日のニュース