巨人悪夢の3位…“クルーン劇場”で本拠CS消滅

[ 2010年10月9日 06:00 ]

<巨・ヤ>シーズン終了セレモーニーで原監督は、マイクの前でファンに深々と頭を下げる

 【巨人4―7ヤクルト】巨人が8日、今季最終戦となったヤクルト戦に敗れ、3位が確定した。勝つか、引き分けでもクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの本拠地開催が決まる試合で、逆転負けを喫した。主催試合の総入場者数は05年の実数発表以降、最多の296万6626人を記録した。リーグ4連覇への期待は高かったが、まさかの事態。16日から甲子園に乗り込む原辰徳監督(52)は、ファンに巻き返しを約束した。

【試合結果
順位表


 勝てる試合だった。1点リードの9回、クルーンが2四球をきっかけに同点を許した。直後の攻撃では1死満塁で長野、脇谷が凡退。延長10回の守備では先頭・飯原の平凡な三塁へのゴロを脇谷が一塁に悪送球して出塁を許し、その後に6番手の高木が川本に決勝3ランを浴びた。守護神の自滅、勝負どころでの拙攻、拙守。V4を達成できなかった今季を象徴するような敗戦だった。
 1994年、国民的行事とされた「10・8」で巨人は最終戦で中日を下して優勝を決めた。16年後の同じ日、同じ最終戦の結果は違った。試合後のセレモニーで、原監督は「この悔しさをバネとして、CSでは暴れます!」とファンに約束した。16日のCSまでの期間で投手では藤井、朝井、野手では松本、鈴木ら準主力クラスが、宮崎のフェニックス・リーグに出場予定。残された目標である日本一連覇に向け、原監督は「もう一度、チャンスはある」と自らに言い聞かせるように語った。

続きを表示

2010年10月9日のニュース