まさか平凡な右飛が…フィリーズ ホームゲームで幸運

[ 2010年10月9日 12:46 ]

フィリーズ戦の7回、ロリンズの打球をレッズのブルースが落球、2失点で逆転を許す

 【ナ・リーグ地区S フィリーズ7―4レッズ】信じられない光景だった。フィリーズは3―4の7回1死一、二塁からロリンズが右方向へ飛球を放った。平凡な当たりに見えたが、右翼手のブルースが照明に入った打球を見失って後逸。一気に2者を迎え入れて逆転した。

 マニエル監督は照明の位置や、外野フェンスの形状など「ここは彼ら(レッズ)の球場とは違う」と地元の有利を強調。懸命の走塁で同点のホームを踏んだアットリーも「彼らにとっては不運だったが、われわれにとっては幸運だった」としてやったりの表情だった。
 序盤は完全な負け試合だった。だが0―4で迎えた5回に2点を返し、続く6回の押し出し四球で1点差に詰め寄った。
 レッズは7回、昨年のWBCキューバ代表だった新人左腕のチャプマンを投入。いきなり160キロを超える速球を披露したが、右翼手の予期せぬ失策で逆転を許し「野球とはそういうもの」。3アウトを取れない悔しい初登板に終わった。
 フィリーズは自慢の長打力を封じられながらも、相手の4失策に乗じて地区シリーズ突破に王手をかけた。マニエル監督は「彼ら(レッズ)は今夜、数多くのミスを犯した」と余裕の表情だった。(共同)

続きを表示

2010年10月9日のニュース