ダル、建山に続き…来オフ、賢介もメジャー

[ 2010年10月9日 06:00 ]

 日本ハム・田中賢介内野手(29)が来オフにもメジャー挑戦する意向を持っていることが8日、分かった。11年目の今季は国内移籍が可能となるフリーエージェント(FA)権利を取得。今季リーグ2位の打率・335をマークした二塁手の動向が注目されているが、米球界関係者は「国内移籍はない。来年残って、その後にメジャーに行くだろう」と明かした。

 田中にとってひそかに温めてきた夢だった。入団2年目の01年オフにはヤンキースに短期留学が決まっていたが、米中枢同時テロがぼっ発し中止。あこがれの米国でプレーする機会を逸してきた。それでもメジャー関係者を通じて米球界情報を入手するなど、準備は進めてきた。「(メジャー挑戦とか)そういうことはこれから考える」と言葉を濁すが、田中の気持ちはすでに固まっている。
 田中のメジャー志向は球団も把握している。ただ、今オフは中継ぎの柱である建山がFAでメジャー移籍を目指し、ダルビッシュもポスティング・システム(入札制度)を利用する公算が大きく、これ以上の主力流出は避けたい。球団幹部は「今の戦力を考えたら賢介をポスティングで出すことは絶対にない」と断言。このため、順調ならば来季取得する海外FA権利を利用して、夢をかなえることになりそうだ。

 ≪ダル自主トレ参加は?≫動向が注目されるダルビッシュは現在、都内などで体のケアに努めている。9日からは鎌ケ谷と札幌で自主トレが開始されるが、球団関係者は「自主トレなので来るのも来ないのも自由。ダルはおそらく来ないでしょう」。仮に右腕がポスティングを希望すれば球団は容認する方針だが、結論はもうしばらくかかりそうだ。

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2010年10月9日のニュース