ロッテ「和」の力で逆転!福浦が劇的決勝弾

[ 2010年10月9日 19:35 ]

試合後、ファンの声援に応える決勝ソロを放ったロッテ・福浦

 【ロッテ6―5西武】必死に食らい付き、最後に決めたのは福浦だった。5―5の延長十一回。右越えに決勝のソロ本塁打を放った。「あきらめずにやった結果」。劇的な試合で先勝したロッテナインの思いを代弁した。

 十一回。先頭で打席に入り、甘く入った変化球をとらえた。打った瞬間、右手で何度もガッツポーズをつくる。短期決戦に「バントでも、進塁打でも何でもやる」と臨み、この一発も「塁に出るだけ」と無欲だった。
 9月中旬に痛めた右足甲に腫れは残っている。試合後のアイシングは欠かせない。足を引きずる姿も見られるが「(今季の)先は短いんで」と、ベテランは悲壮な思いで一振りに懸けている。
 チームは八回に4点を失い、敗色濃厚だった。直後の九回に1死一塁から3連打で2点を奪い、四球を挟んで里崎が2点打。単打ばかり5本を集め、土壇場で追い付いた。西村監督は「普通なら4点差でシュンとなる。最後まで捨てない。今季を象徴するゲームだった」とうなずいた。
 勢いづく逆転劇に、福浦も「スローガンの『和』の通り、力を合わせて勝利につながった。最高の勝ち方」と笑顔を見せた。弾みを付けるには、これ以上ない形だった。

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2010年10月9日のニュース