守護神の起用に不安も…西武、4点差守れず

[ 2010年10月9日 19:59 ]

9回、1死満塁のピンチを迎え、腕を組んでマウンドを見る西武・渡辺監督

 【西武5―6ロッテ】敗戦を見届けた西武の渡辺監督は、口を真一文字に結んだまますぐにベンチ裏に消えた。1―1の八回に4点を勝ち越し、指揮官は「逃げ切らないといけない試合」と言った。だが、4点はセーフティーリードではなかった。

 守護神のシコースキーが九回につかまった。1死一塁から福浦、今江、金泰均に3連打を浴び2点差。続く大松に四球を与え、交代を告げられた。右腕は「高校、大学、マイナーリーグでプレーオフは経験している。いつも通り自信を持って投げたが、結果が出なかった」。さらに小野寺が里崎に同点打を許し、延長十一回には土肥が福浦に勝ち越し弾を浴びた。
 今後のシコースキーの起用について、渡辺監督が「今はわからない」と言えば、潮崎投手コーチも「きょうみたいなことがあると(他の投手を)準備させないといけない」。ただでさえ片岡を欠き、攻撃力が低下している中で、新たな不安要素が生まれた。
 第2戦に負ければ、今季は終わる。渡辺監督は「勝ちにいくしかない」と自らに言い聞かせるように話した。

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2010年10月9日のニュース