「真央世代」中村が活躍!二塁打&三塁打

[ 2010年2月25日 06:00 ]

<ヤクルト・楽天>2回2死一塁 中村は、左越え適時二塁打を放つ

 【ヤクルト6-8楽天】プロ野球でも「真央ちゃん世代」が活躍だ。ヤクルト・中村悠平捕手(19)が24日、楽天との練習試合(浦添)で二塁打と三塁打を放ち3打点をマークした。二塁送球1・79秒の強肩で「古田2世」との呼び声高いプロ2年目の捕手が課題とされた打撃でも猛アピール。初の開幕1軍へ向け、着実にステップを踏んでいる。

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 バンクーバーで浅田真央が氷上で舞った直後、沖縄・浦添でも同い年の「真央世代」の19歳が奮闘していた。プロ2年目の中村がいずれも適時打となる二塁打、三塁打の長打2本で実戦初打点。「同世代が活躍していると自分も燃える」と気を吐いた。

 狙い通りだった。2回2死一塁でカウント0―2から内角の直球をファウルした。「僕が振り遅れたことに相手の捕手は気づいたと思った」。同じコースで攻めてくると読んだところに、予想通りの内角直球。振り抜いた打球は左越え適時二塁打となった。さらに5回は2死一、三塁からスライダーをとらえ、中越えへ2点三塁打を放った。

 課題の打撃に光明だ。昨年の入団時から二塁送球1・79秒の強肩はプロでもトップクラスだけに正妻獲りには打撃力の向上が求められていた。左足の踏み出しとともに上半身も一緒に打ちにいってしまう悪癖があったため、今キャンプでは下半身を残して球を引きつけて打つフォームに修正。11日の紅白戦から23日のロッテ戦(浦添)の実戦7試合では12打数2安打、打率・167と低迷していたが、徐々にきっかけをつかみつつある。淡口打撃コーチは「上半身と下半身が一緒に出ると球を見極める時間、距離が短くなる。もう少し下半身の粘りが出れば力強さも出る」と期待した。

 さらなる課題は7回無死一塁で失敗して投ゴロ併殺打となったバスター。試合後は室内練習場で反復練習を行った。「真央ちゃんは世界レベルで活躍しているけれど、僕はまだ日本レベルにも達していない。まだまだです」。飛び抜けた才能、ひたむきな努力。球界の「真央ちゃん世代」も輝く時を待っている。
 ◆中村 悠平(なかむら・ゆうへい)1990年(平2)6月17日、福井県生まれの19歳。小5で野球を始め、福井商では1年秋からベンチ入り。3年夏に甲子園出場したが2回戦敗退。08年ドラフト3位でヤクルト入団。昨季10月2日の広島戦(神宮)で1軍初出場。通算5試合で4打数無安打。目標の選手は元ヤクルト監督の古田敦也氏。1メートル76、70キロ。右投げ右打ち。

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2010年2月25日のニュース