ハムは載せたくなかった…保留選手名簿に藤井の名

[ 2009年12月1日 06:00 ]

 保留選手名簿の提出が30日締め切られ、国内FA宣言しながら現時点で他球団からオファーがない日本ハム・藤井秀悟投手(32)もドタバタの末に掲載された。球団側は当初、藤井を掲載しない方針でこの日の午後5時にも島田チーム統括本部長が「FA宣言している選手を載せるのは変でしょう」と明言。だが、野球協約上、FA宣言し未契約の選手は旧球団が名簿に掲載しなければならないと定められており、NPBの指摘もあってギリギリで載せられた。

 吉村チーム統括副本部長は午後6時すぎに「テクニカルな問題があったが、協約通りに作業した。NPB、選手会の意向もあるでしょう」と経緯を説明。しかし、球団側は再契約する意思はなく、同副本部長は「移籍が前提。(保留手当は)払わない」と付け加えた。球団が保留手当を支払わなければ、保留権を喪失し藤井は自由契約選手となる(野球協約72条)。また、球団が保留権を放棄した場合も自由契約となり(同74条)、国内12球団以外に海外も含めて移籍先が広がる可能性はある。ただ、現状では他球団へアピールしないと野球を続ける道は狭まっていくだけだ。
 なお、保留者名簿は2日に公示される。

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2009年12月1日のニュース