“ゴールデン・グラブ松本”契約更改も金字塔だ

[ 2009年12月1日 06:00 ]

<ゴールデン・グラブ賞表彰式>初受賞の巨人・松本哲也は誇らしげに盾を手にする

 守備のベストナインに贈られる「第38回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が30日、都内ホテルで行われ、記者投票で選ばれたセ・パ18選手(ゴンザレスは欠席)にトロフィーと副賞賞金50万円が贈られた。育成ドラフトで入団した選手として初受賞となった巨人・松本哲也外野手(25)は、1日に契約更改交渉を行う。今季年俸600万円からの大幅増は確実で、本人も一発サインを誓った。

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 ブリかスズキか、はたまたボラか。出世魚のごとく階段を駆け上がる松本は、1日の契約更改について「1年間やってきたことを評価してもらえるのは楽しみ」と声を弾ませた。今季年俸の600万円からの大幅増は確実。「1回で気持ちよく、という思いはあります」と、希望額通りの提示ならすかさず“一発サイン”を誓った。
 育成選手からの大出世。同じく育成組から新人王となった昨年の山口は、1400万円から3100万円の増額を勝ち取った。アップ率は221%。しかし松本はベースが600万円と低いだけに、さらに高いアップ率が予想される。提示額は3000万円前後とみられ、その場合は400%増。今季は規定打席にこそ到達しなかったが、主に2番・中堅で129試合に出場して打率・293をマークした。そんな活躍に見合う大幅増となる見込みだ。
 この日はさらなる勲章である、ゴールデン・グラブ賞の表彰式に出席。育成ドラフト出身選手としては初の受賞に「一球一球に集中して、すべて全力を出そうと心掛けてきた。それが評価されてうれしい」と喜んだ。印象に残ったプレーは8月14日の阪神戦(東京ドーム)。金本のショート後方への飛球を、今や代名詞ともいえるダイビングキャッチで好捕し「人生の中で一番跳んだと思えるぐらいのプレーだった」と振り返った。
 「イチローさん(マリナーズ)の守備を参考に、球際に強い選手になりたい」との目標も掲げた松本は「今年は充実した1年になった。自信を持って来年を迎えられる」と話した。まさにバラ色のオフ。1日の交渉後にも、同じような満面の笑みが見られるはずだ。

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2009年12月1日のニュース