杉内で交流戦連覇M2!今季初完投6勝目

[ 2009年6月15日 06:00 ]

<ソ・巨>今季初完投で6勝目を挙げた杉内俊哉

 【ソフトバンク5―1巨人】この日一番の大歓声が注がれたお立ち台。ソフトバンク・杉内が胸を張って上がった。

 「今まで(救援陣への)甘えがあった。絶対に最後まで投げると決めていた。やっぱり勝つと気分がいいね」。121球を投げて4安打1失点で今季初完投。チーム単独トップとなる6勝目は自身通算70勝目。チームの交流戦優勝マジックを2とした。
 初回。1死満塁から曲がりすぎて谷の足に当ててしまったスライダーが、復調のヒントだった。杉内はスライダーの切れがいいとみて多投。続く亀井、阿部をスライダーで連続空振り三振で切り抜けた。5回までは全36球中、直球は13球に抑えた変化球中心の配球。6回以降は直球主体にして巨人打線に的を絞らせなかった。打線の援護もあって、終わってみれば2回以降は3安打で“スミ1”に封じた。
 07年から5月は12連勝中の“ミスター・メイ”だが、6月は一転、過去21試合で6勝6敗、勝率・286と苦手としていた。そんな鬼門もクリア。開幕ローテーションから和田、新垣、大隣、ローが離脱。中継ぎ陣も登板過多の中での完投勝利は大きい。巨人戦も通算5試合で3勝1敗とキラーぶりを発揮した左腕に秋山監督も「杉内は球数も少なかったし、もともと完投能力がある。2回以降は今年1番のピッチング」と称賛した。
 終盤の集中打で会心の逆転勝利を飾り、首位・日本ハムには1ゲーム差。交流戦のマジックは2として、早ければ6日にも2年連続優勝が決まる。「まずは交流戦を優勝しないとね」と杉内。開幕直後に苦しんでいたチームの姿はもうない。一気に決めるつもりだ。

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2009年6月15日のニュース