松坂 ローテ落ち危機…ぼう然4回4失点

[ 2009年6月15日 06:00 ]

 【レッドソックス11―6フィリーズ 】試合後のクラブハウス。レッドソックス・松坂はユニホーム姿のまま椅子にもたれると、ぼう然とした表情で天井の1点を見つめ「前回から上積みは何もない。そこに問題がある。肩、ひじに問題がないからこそ歯がゆい」と声を震わせた。

 初回は3者凡退と最高の立ち上がり。だが、降雨の激しさが増し、直後に95分間の中断。このようなケースでは本来ならフ軍のように先発投手を交代させるのが定石だ。しかし、レ軍は前日に延長13回を戦った中継ぎ陣の疲労を考慮、さらに初回に5点を先制したことで松坂に白星をつけてあげたいという配慮から続投を決めた。中断の間はバイクをこぐなど体を冷やさないように努め、再開決定後はブルペンで50球。ただ3回からは球が真ん中に集まり、2本塁打を浴びるなど4回4失点で降板。昨季は12被本塁打が今季は早くも7本目だ。
 来週にも右肩手術明けのスモルツが戦列復帰。先発ローテーションを5人で回す場合、次戦の結果次第では立場も危うくなる。「ストレスがないと言えばうそになるが、自分の力でこの状況を変えたい」。その言葉を今は信じるしかない。

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2009年6月15日のニュース