内野5人ドンピシャ!広島7―2―3併殺

[ 2009年6月15日 06:00 ]

<西・広>12回引き分けでナインを出迎えるブラウン監督

 【広島4―4西武】外野に飛球を飛ばすのは、思いのほか難しい。サヨナラが懸かった場面であれば、プレッシャーはより重く打者にのしかかる。同点の延長12回、無死満塁。絶体絶命のピンチで、ブラウン監督がとっておきの奇策を披露した。内野手が本職の小窪を左翼の末永と交代させて、そのまま二塁ベース手前で守らせる内野手5人シフトだった。

 成功の確率を上げるには、とにかく投手が低めに投げること。意識しすぎた青木高の1、2球目は低めへのボールとなったが「最後は開き直って気持ちで投げた」と青木。4球目の低めの直球をとらえた代打・黒瀬の痛烈な打球は吸い込まれるように小窪の正面へ。本来なら中堅に抜けていたはずの打球は、記録上は「7―2―3」の併殺打。ネット裏の公式記録員も思わず大興奮のプレーとなった。ブラウン監督は「最後の手段。うまくいったよ。投手がきっちり低めに投げ、私の意図を理解してくれた」と鼻高々だった。
 「相手の捨て身の策。あそこに飛んじゃったらしようがない。ついてなかった」と渡辺監督。黒瀬も「打った瞬間、やっちゃったと…。三振の方がよかったかな…」とうなだれた。まさにブラウン監督の勝利への執念のたまもの。06年から数えて4度目のレッドクリフ作戦。きっと諸葛孔明も驚くに違いない。

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