“決め手”は環境面の充実、そして松坂の存在

[ 2008年12月5日 09:19 ]

 具体的な条件を提示した4球団の中では、金額や年数ではレンジャーズが上回っていたとみられる。田沢が契約内容で劣っていたレッドソックスを選んだのは、環境面を最も重視したからだ。

 ポスティングシステム(入札制度)やフリーエージェント(FA)のように実績を積んだ上での移籍ではない。送り出す新日石サイドは本人も含めて、プロ経験のない右腕が、いきなりメジャーの舞台で投げられるとは考えていなかった。大久保秀昭監督は「お金の問題ではない。自信を失って埋もれてしまうのではなく、下から場数を踏んでいったほうがいい」と受け入れ態勢の充実しているチームを選択する方針だった。レッドソックスはマイナーチームで経験を積ませる育成プログラムが明確で、通訳を付けるプランを示してアピールした。
 レッドソックスは、田沢がメジャーを目指すきっかけとなった昨年11月に台湾で行われたワールドカップ(W杯)を視察して、早い段階で熱意を示していた。以前からあこがれていた同じ神奈川の高校出身の松坂の存在も大きく影響したようだ。(共同)

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2008年12月5日のニュース