晴れ姿見守る父「無理かと…」母「すぐ順応する」

[ 2008年12月5日 09:48 ]

 伝統を誇る球団で新たな一歩を踏み出した。社会人野球、新日本石油ENEOSの田沢純一投手が4日、ボストンで米大リーグのレッドソックスとメジャー契約。日本のアマチュアでトップクラスの実績を残しながら、日本プロ野球を飛び越え、メジャーに挑戦する。

 100年近い歴史のある本拠地球場フェンウェイ・パーク。入り口に野球のボールを積み上げたオブジェが置かれ、往年の名選手たちの写真が飾られた一室で記者会見は行われた。田沢選手は終始緊張した面持ちで「まだまだ通用するとは思っていないし、不安はすごくある。トレーニングの方法などを教えてもらって、こうやったら成長できるんじゃないかと思った」と謙虚に話した。
 大リーガーへの扉を開けたとはいえ、まだ22歳。ともに渡米し、会見場に姿を現した父・一恭さん(64)は大リーグ挑戦を聞き「無理じゃないかなと思った。でも、どうしても、というので…」と不安そう。
 一方、母の礼子さん(46)は「昔は『メジャーに挑戦する』なんて言う性格じゃなかった。親の知らないところで成長していた。(食事の)好き嫌いはないし、若いからすぐに順応するでしょう」と話し、まぶしそうに息子の姿を見守った。

 ▼田沢投手の父・一恭さんの話 無事に終わってほっとした。スピードにこだわる投手になってほしい。

 ▼田沢投手の母・礼子さんの話(メジャー挑戦は)子どもじゃないし、意思を尊重した。球団の皆さんがいい人ばかりで安心した。若いからすぐ順応すると思う。(共同)

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2008年12月5日のニュース