岩村明憲のオールナイトニッポン!

[ 2008年12月5日 06:00 ]

自主トレで汗を流す岩村明憲

 レイズの岩村明憲内野手(29)が12日深夜1時から3時までニッポン放送の「岩村明憲のオールナイトニッポン」で人生初のパーソナリティーを務めることになった。67年開始の同番組でプロ野球選手がパーソナリティーを務めるのは西武・石井一に続き2人目。弱小球団をワールドシリーズ進出に導いた舞台裏からWBCへの意気込みまで“モヒカン隊長”が生声を深夜に響かせる。

 多忙を極める日程のため、同番組では異例となる収録を終えた岩村は「難しかった。1人でしゃべり切るのは本当に大変。たまに愚痴みたいになるけど、アタフタする僕を想像しながら楽しんでください」と感想を述べた。ヤクルト時代の後輩・石川や、同局の師岡アナがゲスト出演するが、基本は2時間1人きり。起用を決めたニッポン放送は「今年の野球界で最も輝いたのが岩村選手。小柄ながら夢を追った努力、根性を、夢を追う若者に伝えたかった」と意図を説明した。
 番組内の選曲も岩村色に染めた。打席に入るテーマソングである矢沢永吉の「HURRICANE」を含め「他にも5曲くらい。癒やされたり、気持ちを奮い立たせた曲を」と大好きな長渕剛の曲を選択した。「来年の目標はまたオールナイトニッポンをやること」とシリーズ化にも意欲。バットだけじゃない、マイクを握っても深夜のヒットパレードを奏でる。

 ▼オールナイトニッポン 67年10月2日未明に放送を開始したニッポン放送の長寿番組。当初は受験を控えた中高生を対象に、海外のロックや日本のフォークソングを中心に放送。70年代に入りタレントや歌手がパーソナリティーを務め、タモリ、中島みゆき、ビートたけしらが担当。深夜放送の代名詞的存在となった。石井一は05年1月と06年2月の特別番組を担当。野球の話より、リスナーの悩みや相談に答えていた。

 ≪寒いから中においで…ファン大感激の公開トレ≫都内で自主トレを行った岩村は、20人を超すファンを施設内に招き入れ異例の公開自主トレとした。約1時間半、汗を流すと1人1人に丁寧にサインし、写真撮影に応じた。「外じゃ寒いし、見たい人もいるだろうし。ファンの方を大切にするのは当然だし、できないのは野球選手じゃない」と岩村。間近で生の動きに見入ったファンからは感謝の声が止まなかった。

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2008年12月5日のニュース