ハラショー4発!巨人逆転!逆転!11点

[ 2008年9月13日 06:00 ]

7回1死二、三塁、代打・谷が会心のダメ押し3ラン

 【巨人11―7ヤクルト】連覇へネバーギブアップ!巨人が12日のヤクルト戦に4本塁打で逆転勝ち。広島に敗れた首位・阪神とのゲーム差を5に縮めた。初回にいきなり5点のリードを許したが、ラミレス、小笠原の2ランなどで逆転。再び1点を追う6回には脇谷の2ランで試合をひっくり返し、7回に谷の3ランでとどめを刺した。ラミレスと小笠原のアベック弾が飛び出した試合は12戦全勝。不敗神話も守った。

 もつれた試合で伏兵が大仕事をした。6―7の6回2死一塁。前日に1軍に昇格し、この日、6月4日以来のスタメン出場を果たした脇谷が、押本の初球チェンジアップを右翼席に運んだ。打った瞬間に人さし指を立てて1番ポーズ。今季1号が決勝打となり、興奮を抑えきれず、お立ち台では早口になった。
 「手応えが凄く良くて、人生で初めてちょっとゆっくり走っちゃいました。今シーズンは悩んでいる時期が多かった。嫁がいつも“頑張って”と言ってくれていた。期待に応えたかった」
 先発・内海が初回に5失点。苦しい展開を全員ではね返した。3番・小笠原は初回1死二塁から右中間二塁打。3回には中犠飛、そして5回には通算300号に王手をかける左中間2ラン。3安打4打点に「残り試合は少ない。できる限りしようとやっている。久しぶりの東京ドームで勝てて良かった」と振り返った。
 4番ラミレスは、初回にバックスクリーンへ37号2ラン。古巣・ヤクルト戦は12本目となったが「ベストを尽くす。その一点に尽きる」と気を引き締めた。これで小笠原とのアベック弾は12戦全勝となった。今季初めて5番に起用された亀井も、7回無死一塁でバスターを決めた。中堅左の打球を俊足で二塁打とし、谷の3ランを呼んだ。
 今季7度目の1試合4本塁打で5点差を逆転。脇谷、亀井の起用に加え、代打・谷の一発を演出した原監督は「チーム全員で戦っている。それぞれが役割を持って本当にいい仕事をしてくれた」と称えた。勢いのつく1勝で、首位・阪神とのゲーム差は5に縮まった。

 ▼データ 巨人が4本塁打の一発攻勢で5点差を逆転勝ち。今季5点差以上をひっくり返したのは5月20日ロッテ戦(2-8→○12-11)に次いで2度目。これでヤクルト戦は4月11日の4回戦から17試合連続本塁打。巨人がシーズン同一カードで17試合以上本塁打を続けたのは04年横浜戦20試合、01年ヤクルト戦18試合、07年広島戦17試合に次いで4度目になる。また、小笠原、ラミレスのアベック本塁打は今季12度目。巨人のシーズン最多回数は68年王、長嶋の14度となっており、あと2度に迫った。

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2008年9月13日のニュース