オリックス　８回に５点奪い逆転勝ち

＜オ・ロ＞ロッテに逆転勝ちし、北川（左）に祝福される決勝３ランの下山

　【オ６―３ロ】オリックスが終盤に逆転し、連敗を３で止めた。２点を追う８回無死一、三塁で下山が逆転の２号３ラン。さらに浜中の２点三塁打で一挙５点を奪った。岸田は８回３失点で今季初勝利を挙げた。ロッテは救援陣が乱れ、逃げ切り失敗。

　≪逆転３ランにガッツポーズ≫２点を追う７回一死一、二塁の好機で牧田が併殺に倒れた。借金１１で３連敗中のチームに、巻き返す力は残っていないように思えた。敗戦ムードが漂い始めた８回。「負けることにはもううんざり」という下山が執念の逆転３ランを放った。
　無死一、三塁から川崎の直球をとらえた。「詰まったから入ると思わなかった」と言う打球は高々と舞い上がり、左翼席ぎりぎりに飛び込んだ。一塁を回ったところで「盛り上げるためにも派手にやった」というガッツポーズも決めてみせた。
　自身にとっても浜中の加入などで出場機会が減りつつあった。しかし調子が下降気味の坂口に代わり２試合連続「１番・中堅手」で先発出場。「ここで打たないと使ってもらえなくなる」という思いが、ペナント争いから取り残されつつあるチームを救った。