大技、小技…G“全員野球”で快勝

[ 2008年5月5日 06:00 ]

<ヤ・巨>2回、亀井は、適時三塁打を放ちイニング終了後にベンチでナインに出迎えられる

 【巨人7-2ヤクルト】試合後、巨人・原監督の表情は今季で一番、穏やかだった。大技、小技を駆使して先制、中押し、ダメ押し。7試合ぶりの2ケタ安打で理想的に得点を重ねた。3カードぶりの勝ち越しを決め、4位に浮上した指揮官は「打線が打線という形でつながってくれた。手応えあるゲーム」と振り返った。

 2回に野間口、亀井の連続適時打で3点を奪い、5回は小笠原が効果的な6号ソロ。9回はラミレスがダメ押しの適時二塁打を放った。この日、4月18日から4番を務めていた高橋由が持病の腰の張りで2軍落ち。先発出場で唯一、無安打のゴンザレスも2、6回にロッキーズに所属していた04年以来4年ぶりの送りバントを2度成功させるなど、主砲が抜けた穴を“全員野球”で埋めた。

 開幕から主力が軒並み低調な中、ただ1人、打撃好調を維持するのが亀井だ。前日は9回1死からのチーム初安打で勝利に貢献し、この試合でも2回に2点三塁打。試合前、高橋由から「あとは頑張ってくれ」と声をかけられた。今年1月に沖縄で合同自主トレを行った先輩のゲキに「あの人の分までやろうと思っていました」と胸を張った。

 開幕から二岡、李スンヨプ、そして高橋由も不在となったが「主力にケガ人が出ても若手がいい働きをしてる。つなぎの野球が一番強い」と伊原ヘッドコーチ。重量打線の看板は一時的に返上。5月反攻のテーマは“つなぎ”だ。

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2008年5月5日のニュース