球児 プロ初の屈辱!サヨナラ被弾

[ 2008年5月5日 06:00 ]

<中・神>延長10回2死、李炳圭にサヨナラホームランを打たれた藤川はマウンド上でぼう然

 【阪神2-3中日】絶対的な守護神が、まさかの痛打を喫した。2―2の延長10回、藤川が満を持してマウンドへ。ウッズ、和田は抑えたが、続く李炳圭(イ・ビョンギュ)に高めのフォークを左翼席最前列に運ばれた。サヨナラ打は昨年9月2日横浜戦で、延長10回2死二塁から吉村に左翼線二塁打を浴びて以来2度目だが、被弾となるとプロ初の屈辱。「うまく打たれた感じですね。こういうこともある。迷惑かけたから頑張らないと。引きずることはしません」と唇をかんだ。

 チームも今季初のサヨナラ負け。その伏線は久保田が2点差を守り切れなかった8回にある。1死二、三塁から中村紀に2点二塁打。岡田監督も「8回のところやんか。そんなに(久保田は)連投連投でやってるわけちゃうんやから。せっかく岩田がしのいで、渡辺もゼロに抑えた流れで来てな」とおかんむりだ。久保田は全体的に球が高く、中村紀に痛打されたのも外角高めのボールだった。「何とか…」と言葉を絞り出す久保田。勝っていれば球団通算4499勝目、大台に王手をかけるはずの白星がこぼれ落ちた。

 「JFK」の一角、ウィリアムスが左肩痛で離脱し、苦しい中継ぎ陣。それを先発の頑張りでしのいで首位をキープしてきたが、落合竜に土壇場でひっくり返された。「球児が打たれたらしようがない。ジェフがいない中で、球児の前は久保田が投げるしかないんやから」と岡田監督は言うものの、得意の継投策で喫した1敗が重くのしかかった。

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2008年5月5日のニュース