39歳オジ様エース 高橋凄い一発魅せた!

[ 2008年5月4日 06:00 ]

5回裏、広島1死、一塁、高橋は右越えに1号先制2ランを放つ

 【広島4―3横浜】39歳のオジサンが、投げて打ってのワンマンショーだ。「0点に抑えられて満足しています。粘りました。9連戦の初戦を勝ててうれしい」。広島の高橋は2万6780人、今季初の大入りとなった本拠地のファンに手を振った。

 本職の投球では横浜を6回6安打無失点に抑え、デーゲーム4連勝。連続無失点も佐々岡(スポニチ評論家)の持つ球団記録にあと4回に迫る26イニングまで伸ばし、防御率は1・69でリーグ3位に浮上した。本来の制球力を欠き、スリーボールが8度、4回まで安打で先頭打者を出しながら、2度の併殺で切り抜ける頭脳的配球が光った。「今の僕の投球はシュートが軸。(ストライクゾーンの)対角線を意識した投球だね」
 バットでも魅せた。0―0の5回2死一塁から三浦の内角速球をライナーで右翼最前列へ運ぶ先制2ラン。「1本打ちたいと思っていたんだよね。インパクトが強かった」。01年7月31日横浜戦以来の通算3号はブラウン監督の指導から生まれた。「ワンポイントを教えてもらって、それだけを意識していた。内容は内緒ですよ」。即結果が出たのは過去の礎があるからだ。横浜高時代は野手。拓大でも3年まで野手として通算17本塁打を放った。「彼は凄いパワーを持った“打者”。動きを見ていると本当の年よりかなり若くみえる」。指揮官も目を丸くした。
 プロ14年目で新たな輝きを放ち始めた左腕。「いつまでもいい状態が続いてほしい」。2本塁打した01年には自己最多の10勝をマーク。目標の2ケタ勝利へ視界良好だ。

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2008年5月4日のニュース