今年初の連投でも斎藤完ぺき投球

ジャイアンツ戦の９回に同点で登板、チームのサヨナラ勝ちで今季初勝利を記録したドジャース・斎藤

　【ドジャース３―２ジャイアンツ】ドジャースの斎藤が圧巻の３者三振斬りでサヨナラ勝ちを呼び込み、自身も今季初勝利を挙げた。２―２の同点で迎えた９回に登板。キャンプは右ふくらはぎ、左でん部の故障で調整が遅れ、オープン戦を通じて初の連投となったが、７番カスティーヨを外角低めのスライダーで空振り三振、続くボコック、デービスは、いずれも直球で見逃し三振に仕留めた。

　「連投だったので低めを意識して投げた。体はシーズンの最後くらい疲れていますけどね」と苦笑いしたものの、打線に勢いをつける登板。「いい戦いができれば」と話していたジ軍・藪が、その裏から登板したが「ドジャースの一員として何とか点を取ってもらいたかった」と勝利を願った。
　トーリ監督のド軍初勝利となった開幕戦も最後を締めたが、ウイニングボールは一塁手ロニーが持っていってしまった。そこで「監督の最初の勝ちだよ」と促し、２人でサインをして１日遅れでプレゼントした。「喜んでくれたと思います。これからも全球入魂です」と話した“孝行息子”は、サヨナラの瞬間は顔をくしゃくしゃにして歓喜の輪に飛び込んでいた。