松井秀 タナボタでレギュラー奪取

[ 2008年3月16日 06:00 ]

<レッズ・ヤンキース>1回1死、一、二塁、本塁打を放ち生還するアレックス・ロドリゲス(13)を迎える二走・デレク・ジーター(右)と一走・松井秀

 ライバルたちの自滅でヤンキース・松井の開幕戦(31日、対ブルージェイズ)のスタメンが決定的になった。大リーグ機構は14日、12日のヤンキースとレイズのオープン戦で乱闘に関与した3選手らへの処分を発表。ヤ軍では危険なスライディングで乱闘のきっかけをつくったダンカンと大立ち回りを演じたカブレラの両外野手が開幕から3試合の出場停止と罰金処分を受けた。

 正中堅手カブレラの不在はチームにとっては痛いが、これで松井と左翼を争うデーモンが中堅に回ることが確実。松井は手術した右ひざに不安が出なければ6年連続で左翼で開幕を迎えることが事実上決まった。カブレラ、ダンカンらは異議を申し立てることができるが、処分の完全撤回は絶望的。ジラルディ監督は「こういうこともある。先に進むだけだ。登録選手はいじらず、今まで考えていた通りのもので臨んでいく」と、早速この日のレッズ戦でデーモンを1番中堅で起用した。
 松井は指名打者で出場し3打数無安打1四球ながら、強い打球の中飛を2本飛ばし「詰まったけど、スイング自体は悪くない」と手応え。主力2人の出場停止については「いるメンバーで頑張るしかないんじゃないですか、その時にはね」と表情を引き締めた。タナボタ式に開幕スタメンを手に入れたが、レギュラーが決まったわけではない。左翼手争いに真の決着をつけるため、ロケットスタートを決める。

続きを表示

2008年3月16日のニュース