先発明暗…新垣6回8失点 岸は1失点

[ 2008年3月16日 15:17 ]

 【西8-1ソ】ソフトバンクの先発の一角新垣は、開幕に不安を残す乱調だった。得意のスライダーが決まらず、6回を投げ11安打、4暴投などで8失点。対照的に、西武の岸は伸びのある直球を低めに集めて8回1失点。打線も中軸3人が活発だった。

 ≪鷹の投手陣がヤバいかも≫この日の先発新垣が6回8失点、15日の大場(東洋大)が5回8失点。オープン戦最後の2試合で、ソフトバンクは先発投手が乱れに乱れた。「1回くらいこういう投球でもいい。オープン戦で出しといてくれれば」と、王監督は苦笑いした。
 斉藤、和田を開幕時に欠くチームにあって、新垣にかかる期待は大きい。だが、昨年から続く「暴投癖」に改善の兆しが見えない。1試合4暴投は、公式戦ならプロ野球タイ記録。背番号18は「練習の感覚で投げられればいいんだけど…。(問題は)技術、精神両方」と、弱り切っていた。
 問題は、新垣とルーキー大場の2人にとどまらない。右肩の炎症を訴えた昨季のセーブ王、馬原の戦線離脱で、ガトームソンは抑えに配置転換されそうな気配だ。開幕投手確実の杉内以外に、抜群の信頼を勝ち得た先発投手が見当たらない。
 ソフトバンクは、中継ぎ陣の整備が重点課題のはずだった。王監督は「きのうの大場といい、新垣といい、これだけ悪ければ、修正点がはっきりしていていい」と前を向いたが、思わぬところに不安要素がわいてきた。

 ≪西武は確実に変わった≫西武は8勝3敗2分けの好成績でオープン戦を終えた。カブレラ、和田が抜けて心配された打線は、新4番ブラゼルが3打点、G・G・佐藤が本塁打と絶好調。不調の小野寺から抑えの座を奪ったグラマンが前日に続いて最後を締めた。
 26年ぶりのBクラスに甘んじた昨季の屈辱から、ナインの今季に懸ける思いは強い。渡辺監督は「ここにきて打線が固まってきたし、いい形で開幕に入っていけそう」と笑顔で手応えを口にした。

続きを表示

2008年3月16日のニュース