星野監督 五輪予行演習で阪神采配

[ 2008年3月16日 06:00 ]

視察を終え、台中市内のホテルをあとにする星野監督

 8月の北京五輪へ向け日本代表・星野仙一監督(61)が阪神監督に“復帰”し、6月27、28日のウエスタンリーグ・阪神―広島戦(甲子園)で采配を振ることが決まった。大一番を前にした予行演習として実戦勘を取り戻すのが狙いで、日本代表の首脳陣が4人そろって阪神のベンチに入る。

 「選手だけでなく、指揮を執るのもブランクってある。バントやエンドランなどの作戦面、投手交代のタイミング…。4年ぶりのユニホームやった昨年はプレ五輪がいい予行演習になった。北京の本チャンで戸惑わないように慣らしておきたいんや」。昨年12月にアジア予選(台湾)を突破してから北京五輪まで9カ月。キャンプを視察し放送席で解説する機会はあっても真剣勝負に身を置くことで、今は眠っている熱き血を呼び起こす必要があるのだ。
 「オレと田淵はタテジマのユニホームを着てもいいけど、浩二が“それはちょっとかなわんな”と言うとったからね」。そこで田淵、山本、大野の3コーチとともにジャパンのユニホームを着用。山本コーチは三塁コーチャーに立つなどすべて本番モードだ。すでに実行委員会で12球団の了解も得ており「あともう3試合ぐらい追加を検討してもらってる。阪神以外でもイースタンでもいい。2軍の公式戦が駄目なら阪神と社会人の練習試合でもいい」
 甲子園での試合となれば03年のダイエー(現ソフトバンク)との日本シリーズ第5戦以来1708日ぶり。なお、台湾での世界最終予選の視察を終えた星野監督ら首脳陣はこの日午後、台湾から帰国した。

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2008年3月16日のニュース