最後に信頼回復 岩隈、開幕投手つかむ

[ 2008年3月14日 06:00 ]

<ロッテ・楽天>6回を無死点と好投する岩隈(右)は捕手・藤井と話し合いながらベンチへ戻る

 【楽天4―1ロッテ】楽天・岩隈が“逆転”で開幕投手に決まった。ロッテ打線相手に6回をわずか2安打に抑えて無失点。オープン戦最終登板で野村監督の信頼を取り戻し、田中に傾いていた大役をもぎ取った。

 「やっといい投球ができた。とにかく結果が欲しかった。低めでゴロを打たせてアウトが取れたし、自信になった」。直球の最速は147キロをマーク。スライダー、シュートを効果的に低めに集めて安定感をアピール。狙い通りに積み上げた内野ゴロは18アウト中13個を数えた。
 実戦2試合で9回8失点と結果が出なかった岩隈に指揮官は「開幕どころかローテーションにも入れない」とらく印を押し、7日の阪神戦で田中が6回2失点と好投すると「マー君が1番手やろ」と2年目右腕に大役を任せる可能性を一度は示唆していた。この日の快投を受け、試合後のコーチミーティングで岩隈の開幕投手が決定。野村監督は「まあ、彼には頑張ってもらわないと」と話すにとどめたが、橋上ヘッドコーチは「収まるところに収まった。監督が一番ホッとしてたよ」と指揮官の決断を代弁した。
 自身に最後通告を突きつけられた中で見せたエースの意地。「(田中に)負けたくなかったか?もちろんです。開幕投手を目指してやってきた。来週までしっかり調整したい」。3・20、相手はソフトバンク、そして杉内。岩隈がマウンドで答えを出す。

続きを表示

2008年3月14日のニュース