斎藤復帰登板は日の丸で“爆笑KO”

[ 2008年3月14日 06:00 ]

フリー打撃に登板したドジャースの斎藤

 右ふくらはぎ痛で出遅れていたドジャースの斎藤隆投手(38)が12日(日本時間13日)、2週間ぶりにフリー打撃に登板した。2月27日以来となる打者相手のマウンド。打撃ケージの後ろにはケガが癒えた“絶対守護神”の投球を見ようと、打席に立たない選手やコーチ陣が集まり、約20人の人だかりができた。

 足元を見つめ、集中力を高めた斎藤がふと顔を上げると、視界に3つの“太陽”が飛び込んできた。打席のスウィーニー、次打者のケント、そして後方から見守るガルシアパーラの3人が、青いヘルメットの上から日の丸を描いた靴下をハチマキのように締めていた。
 こらえきれず笑い崩れた斎藤も「気持ちを入れたのにガクッ、ですよ。ああいうのがあるからいいですね、ドジャースは」と感激。負けが続いた昨年6月、斎藤はチームの雰囲気を変えようと侍のコスプレでクラブハウスを歩き爆笑を誘った。その時に締めたのが日の丸と「闘魂」の文字が書かれたハチマキ。いたずら好きなベテラントリオが仕掛けた歓迎ぶりに、一発で“KO”された。
 それでも投球では貫録を示した。シーズンさながらの外角の出し入れや、右打者をのけぞらせる内角スライダーを披露。ふくらはぎにも問題はなく「イメージ通り。打撃練習としては100点に近い」と話した。
 「ドジャースはみんなでやろうという思いにさせてくれる」。早ければ14日のカージナルス戦でオープン戦に初登板する斎藤にとっては、最高の快気祝いとなった。

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2008年3月14日のニュース