成瀬、突然崩れる

[ 2008年3月14日 16:50 ]

 【ロ4―12ソ】ロッテの先発成瀬は4回に突然崩れた。連続四球から5連打されるなど打ち込まれ、開幕に不安を残した。ソフトバンクのスタンドリッジは2回以降立ち直ったが、立ち上がりに課題を残した。井手が2二塁打と長打力をアピール。

 ≪開幕に一抹の不安≫里崎が構えたミットが左右に動く。成瀬は投げ終わりも、その捕手と正対せず、横向きになる回数が増えた。「直球を投げたとき、頭が突っ込んだ。突っ込まないように思ったら、フォームが分からなくなって…。うまく修正できなかった」
 4回1死から珍しく連続四球を与えると、その後は際どくコースを狙った球がことごとく甘く入り、5連打などで7失点。「自分に対して残念。ちょっと不安と言えば不安」。開幕までの総仕上げでつまずいた。
 オープン戦はこの回まで無失点できた。その一方、相手の打ち損じで結果に内容が伴っていないとも感じていた。「細かな制球がないと打たれるのをあらためて知った」。身上の制球が狂うと、控えクラスでも打ち込まれるのは今季も同じだ。
 志願し、予定を延ばした5回は3者凡退と修正してきたように、大騒ぎする必要はない。だが、気になる言葉もあった。「(4回は)急に腕が振れなくなった。いつもと違うところに張りが出た。投げ込みが決して多くなかったのが今、影響しているのかな」。一抹の不安を残し、飛躍した翌年のシーズンを迎える。

続きを表示

2008年3月14日のニュース