イチロー苦笑の15打席連続ノーヒット

[ 2008年3月9日 06:00 ]

<カブス・マリナーズ>5回、2死一、二塁でイチローはショートフライ

 【マリナーズ4―6カブス】マリナーズのイチローが7日のカブス戦で2打数無安打。親善試合を含め今季オープン戦は15打席連続ノーヒットで、オープン戦では02年の12打席を超える自己ワーストとなった。本人も「まさかこういう形でネタ(話題)を提供するとは思わなかった」と苦笑いだ。

 微妙なズレを本人が何より感じている。「結果が出ないことの気持ち悪さはないよ。感覚の方だよね、どちらかというと。見送り方じゃなく、その後の体がついてくるかこないか、そこのズレ」。この日の3打席、計11球のうちスイングはわずかに2球。「目で追うのではなく体で球を見る」ことに力点を置くイチロー。体が自然とボールを見極め、打ちにいく段階に至っていないという。
 02年の12打席連続無安打の時は、あえて2ストライク後の打撃を試したが、今回の“ズレ”は意図したものでない。今季は大リーグ記録となる8年連続200安打、そしてあと215本で並ぶ日本歴代1位の張本勲氏(本紙評論家)の3085安打への挑戦が待つ。安打製造機に起こった“春の珍事”。原因を突き止める過程にも注目が集まるのは背番号51の宿命だ。(浮田圭一郎通信員)

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2008年3月9日のニュース