上原“憲伸流”で左殺しに磨き

[ 2008年3月9日 06:00 ]

<巨・日>3回、2死二塁、上原は稲葉を納得の投球で打ち取る

 【巨人1―3日本ハム】巨人・上原浩治投手(32)が8日、日本ハムとのオープン戦に2度目の先発。新たな課題を持って臨んだマウンドで5回を4安打1失点にまとめた。

 打球が上がった瞬間、グラブをポンと叩いた。3回2死二塁。稲葉に対し0―1から131キロの内角カットボールで狙い通りのファウルを打たせ、さらに厳しいコースの129キロで中飛に仕留めた。「左打者へのカット、スライダーを課題にしていたので。クリアとまでいかないけど、可もなく不可もなくです」
 1日のソフトバンク戦(ヤフードーム)は右打者の内角にシュートを試したが、この日のテーマは左打者対策。外に5、内に8。左が5人並ぶ打線に対し、61球中13球をスライダー、カットボールに費やした。右打者には0球というこだわりよう。「イメージは(川上)憲伸でボールは自分」と笑いながら「使えるメドが立った」と続けた。
 2試合連続の初回失点は「来週の課題にします」。降板後はブルペンで約50球を投げ込むなど、スタミナの不安もない。公式戦での初登板日について問われた原監督は「近いうちに本人に言います。アクシデントがない限り(気持ちは)変わらないでしょう」と28日のヤクルトとの開幕戦(神宮)での先発を示唆した。
 「投げられて楽しい」と上原。宝刀フォークにシュートにカット…。プロ10年目。上下左右を操ることで、投手としての幅をさらに広げようとしている。

 ≪売り出し中 坂本は二塁もこなす≫巨人の7番・遊撃で先発出場した売り出し中の19歳・坂本が8回から初めて二塁の守備に就いた。1死一、二塁の場面では二塁のベースカバーに入り三ゴロ併殺を完成させた。「ちょっと慣れないんで…。併殺を取れたのはよかった」と安どの表情。原監督も「いろんなポジション経験をしてほしい」と話した。

 ≪階段をしっかり上る内海≫キャンプ初日に右脇腹を痛めて出遅れている巨人・内海が、教育リーグ・楽天戦(ジャイアンツ球場)で2度目の実戦登板。4回を1安打3奪三振無失点の好投を見せた。結果を伝え聞いた原監督は「いい状態できている。階段をしっかり上っている」と評価した。次回は1軍での登板となりそうだ。

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2008年3月9日のニュース