松井、9日を「ゴジラ大暴れ」の日に

[ 2008年3月9日 06:00 ]

全力に近い形でダッシュを繰り返した松井

 ヤンキース・松井秀喜外野手(33)の08年初戦が、9日(日本時間10日)のツインズ戦(フォートマイヤーズ)に決定した。8日に発表された遠征メンバーに名前を連ねたもので、松井も出場へ意欲を燃やした。ジョー・ジラルディ監督(43)は、数試合出場後に左翼の出場機会を与えると明言。右ひざ手術からの完全復活へ、左翼の定位置奪取を掲げる松井の戦いが始まる。

【ヤンキーススタジャン
テッド・ウイリアムズ フィギュア


 クラブハウスに張り出された9日ツインズ戦の遠征メンバーに松井の名前が記された。報道陣から話を向けられると松井は「そうなの?行くんならプレーするでしょう」ととぼけたが、直後に「大丈夫だと思うよ」と力を込めた。この試合はジーター、ロドリゲス、デーモンら主力の大半は参加しない予定で、松井はDHでの先発出場が濃厚。いきなり中軸を任される可能性も高まった。
 昨年11月の右ひざ手術からようやく実戦へのスタートラインに立った。この日は全体練習のアップから軽快な動きを披露。デーモンとのキャッチボールも晴れやかな表情だった。
 当初は12日のレイズ戦が復帰戦に予定されていたが、7日の練習内容が前倒しの決め手となった。悩まされていた首痛も完治し、スイング、ダッシュに力強さが戻った。フリー打撃では33スイングで3発のサク越え。ベースランニングも行い、走塁練習ではスパイクを履いた。「全力にだいぶ近い状態。あとは走塁がどこまでできるか」と松井も万全な状態に近づいていることを実感した。
 ジラルディ監督は松井の起用について「DHで出て、その反応を見て、来週後半、もしくは再来週の始めには守備にもつけるだろう」と語った。オープン戦ではDH中心の起用方針を示してきた指揮官の“方針転換”だ。今月中旬以降の試合では左翼の守備もアピールする機会を得る。
 「僕にとってのゴールは外野に戻ること」と左翼の定位置奪取を目標に掲げる。3・31ブルージェイズとの開幕戦まで、オープン戦の出場は15試合前後と予想されるが、アピールするだけの時間は十分に残されている。

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2008年3月9日のニュース