福留は3番で起用もとピネラ監督

[ 2008年2月23日 12:11 ]

練習を終え、セリオット(左)と笑顔で引き揚げるカブスの福留

 カブスのピネラ監督が22日、福留孝介外野手を3番打者で起用する案を持っていることを明かした。同監督は練習後の会見で、キャンプがまだ序盤であることを念押ししたうえで「(3、4番の)リー、ラミレスを下げて福留を3番にすることもある」と発言。冗談交じりだったが、福留を3番に据えることで「上位打線はさらにスピードを得て、主軸はよりパワーを得られる」と話した。

 3番について福留は「数多くやってきたという意味では(リズムが)一番つかみやすい」と歓迎したが、「どこでもいい」とこだわりのないことを強調していた。

 ≪守備でも順調≫二塁後方に上がった飛球を追った一、二塁手を、先に落下点に入れると判断した右翼の福留が「アイ・ガリッ!(おれが捕る)」の叫び声で制した。見守ったカブスのコーチの一人は「誰が言ったか分からなかった」。自然と英語を口にした福留に、驚きの表情を浮かべた。22日の守備練習は、内野手の後方や右中、左中間など野手の間に上がった飛球への声掛けがテーマ。これまでの日本人野手には、とっさに英語が出ず、戸惑うケースもあったが、中日時代に中堅手が外国人だった福留は「(声掛けは)英語でやっていたから」と慣れたものだった。右中間への飛球では、中堅手と発声が重なって聞こえず、激突しそうになる場面もあったが「視界に(中堅手が)入っていた」と、冷静に回避。初めての練習も、ゴールデングラブ賞4度の名手にとっては何も難しいことはなさそうだった。(共同)

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2008年2月23日のニュース