黒田フリー打撃初登板 球威十分

[ 2008年2月23日 09:21 ]

フリー打撃に登板したドジャースの黒田

 米大リーグは22日、ドジャースの黒田博樹投手が初めてフリー打撃に投げた。主軸打者のケントら4人を相手に計33球。スライダー、フォークの切れがよく、制球もまずまずだった。

 主砲ケントは沈む球を空振りし、つぶやいた。「何て球だ」。ドジャースの黒田が初めてフリー打撃に登板。主力打者4人に33球を投げ、3度空振りを奪うなど貫録の投球を見せた。
 スライダー、フォークボールなど変化球もすべて試した。「気持ち良く投げられた」そうで、強打者のタイミングを巧みに外した。「米国では低めに集めることと球を動かすことが重要。まだ抜ける球もあったので調子を上げたい」と振り返ったが、制球もこの時期にしては十分に精度が高かった。
 ケントは「スライダーとフォークボールがいい。おれよりずっとトレーニングを積んでいる」と力を認め「ヒロ(黒田)が入った今年の投手陣はすごいよ」。受けた捕手のリベラはマリナーズ時代を振り返り「フォークボールは佐々木のようだ」とうなった。
 評判通りの投球に、ハニーカット投手コーチは「ケージ裏で『いいね』と言い合った。黒田にとってもチームにとってもいい日だった」。チーム内で存在感を増す右腕。25日に再びフリー打撃で投げ、29日のオープン戦登板に備える。(共同)

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2008年2月23日のニュース