白鵬 ドーム開幕始球式で巨人後押し

[ 2008年2月23日 06:00 ]

 本拠地の“第1投”は横綱が投げる。6年ぶりの日本一を目指す巨人の今季の東京ドーム開幕戦となる4月1日の中日戦の始球式を、横綱・白鵬(22)が務めることが濃厚になった。当日に着用するユニホームの背番号は第69代横綱にちなんで「69」となりそう。初場所では朝青龍との楽日決戦を制して優勝。名実ともに頂点に立った横綱が、巨体を生かしたパワフルな投球で開幕ダッシュを後押しする。

 日本一奪回を目指す原巨人。本拠地開幕戦という門出の始球式にふさわしい“大物”の起用が実現する。関係者は「(白鵬は)さわやかなイメージで、老若男女から人気がある。実現すれば盛り上がること間違いなしです」と期待を寄せた。
 朝青龍とともに人気を集める白鵬。今年1月の初場所では、出場停止明けの朝青龍との千秋楽決戦を制し“最強”の称号も手にした。角界でも野球好きとして知られ、宮城野部屋での稽古の合間に気分転換でキャッチボールも行うほどだ。昨年末には相撲界の人気復活のために「東京ドームで野球やソフトボール大会をやりたい」とも話していた。
 白鵬は大関時代の06年4月26日の横浜―阪神戦(横浜)で始球式を行った経験があるが、07年5月に横綱となってからは初の“大役”。すでに第69代横綱にちなんだ背番号「69」の特大ユニホームの作製も検討されている。
 巨人と角界との縁も深く、球団の渡辺恒雄会長(81)は91年から05年まで横綱審議委員を務め(01、02年は委員長)、原監督も大の格闘技好きで、力士との親交もある。原監督が前政権時代の02年には西武との日本シリーズ開幕戦(10月26日・東京ドーム)で北の湖理事長が始球式を務め、4連勝で一気に日本一に輝くなど“相性”も抜群だ。最強横綱の力強い1球が、打倒・中日、開幕ダッシュへ弾みをつけてくれそうだ。

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2008年2月23日のニュース