足で勝負だ井口 細身で30盗塁狙う

[ 2008年2月23日 06:00 ]

ノックを受ける井口に近寄り話をするブラック監督

 今季からパドレスに移籍した井口資仁内野手(33)が21日(日本時間22日)、08年型ボディーとなり、米アリゾナ州のピオリアでキャンプインした。午前9時30分、全ナインがTシャツと短パン姿で準備運動を開始。「こういうスタイルは初めてで逆に新鮮」と驚きの声を上げた。しかし、その“軽装”からのぞくシャープな肉体が、今季への意気込みを表していた。

 これまでは力負けしないよう体を大きくしてきたが、今季は「3割30盗塁」を目標に、足で勝負する。「スピードという意味でもひと回り細くしたかった。もう一度体を鍛え直す意味があった」と、1月の沖縄自主トレで肉体改造に着手。徹底したウエートトレと走り込みで、体脂肪を減らしながら筋肉を増やした。体重は「言えません」としたが5キロ減量に成功。ズボンのベルトの穴も3つ小さくなった。一方でパワーは「今まで以上」と手応えを感じており、右方向中心のフリー打撃でも36スイングで3本のサク越えを披露した。
 パ軍の昨季盗塁数はリーグ最少の55。ブラック監督は「パワーも足もある。彼が秘めているすべてを出し切ってもらいたい」と大きな期待を寄せる。打順は制約の多かったホワイトソックス時代と同じ2番だが、新天地ではある程度の自由が保証されることになった。
 日本人選手では大トリ(ビザ発給が遅れているナショナルズの前川を除く)でキャンプイン。スピードとパワーを両立させる“ニュー井口”がパ軍に変革を呼び込む。

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2008年2月23日のニュース