球児“ガチンコ勝負”で新井ねじ伏せる

[ 2008年2月23日 06:00 ]

打撃投手をつとめた藤川は新井を抑え、ガッツポーズを決める

 マウンドには藤川、打席に新井。阪神のキャンプならではの豪華な“対決”が実現した。広沢打撃コーチの指示でBGMを消し、静寂に包まれたメーン球場。計19球のガチンコ勝負に、3500人のファンも大喜びだった。

 「見ているお客さんが楽しんでもらえればと思って投げた」と藤川。今キャンプ初のフリー打撃登板。その初球、真ん中直球を中前に運ばれた。しかし、その後は3球連続で右飛に打ち取るなど、力のある直球で押しまくった。新井は「凄い球です。心強い。いい練習?それは(藤川に対して)失礼でしょう。分かりきっていたことですけど、いい球でした」と脱帽するしかない。2本目の安打(中前)を放ったのは実に12球目だった。結局、15スイングで安打性の打球は3本。守護神がFA砲を圧倒した。
 「球児からは“とりあえず(打席に)立っておいてください”ときのう(21日)言われました。同じチームで対戦するのは、もうないかもしれませんからね」と新井。藤川の呼び掛けで実現した競演。一度は新井が断ったが、この日朝になって翻意し、練習前に広沢コーチへ申し入れ、本来の相手だった坂と急きょ入れ替わった。
 「もう開幕できます。あとは試合、実戦形式ですね。気持ちも大丈夫。コントロールは良すぎましたね」。新井を相手に十分過ぎる手応えをつかんだ藤川。今度は26日の紅白戦で、球児と虎打線のガチンコ対決第2Rが待っている。

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2008年2月23日のニュース